今回でわれわれの白書も6回目の発行となりました。 今年は、なによりもまず経済成長の鈍化と商品価格の高騰をもたらした信用危機に特徴づけられます。信用危機により金融市場は大きく変動し、ヘッジファンドのパフォーマンスは数カ月間マイナスとなり、残念なことにヘッジファンドやその運用会社の破綻にまで及びました。リーマンは管財下に置かれており、AIGは米国政府により救済中のため、市場の不安定な状態はまだまだ続くと予想されます。
金融不安により、ヘッジファンド戦略に当てられる資産の短期的な収縮が起こると予測されます。これは投資家による償還が原因である可能性が高いですが、投資戦略またはファンドサイズが非経済的であるファンドの段階的縮小によってもまた生じる可能性があります。
ヘッジファンド業界の新しい展望がどうなるかは不明ですが、投資家(特に機関投資家)や規制当局は複雑なヘッジファンドを取り巻く運用統制(すなわち運用会社やそのファンド)に対するデューデリジェンスやモニタリングに注視しています。
強力な運用管理体制は、複雑なヘッジファンドにとって、将来投資家を引きつけ維持していくための必要条件になるはずです。ガバナンスのようなリスク管理、資産運用プロセス、評価、規制や税金などにこれから焦点が当てられることが予想されます。
第6回目となる今回の報告書では、以下のような問題を取り扱っています。