この本は、わが国における内部統制に関する実務書として次のような特徴を持っています。
その一は、本書の構成とその内容が示すように、内部統制に関する関係者、会計実務指導の各界の人たちの知識と経験とを総合し、しかも一定の体系のもとにこれを整序した研究の成果ということです。このことは、理論と実践との統一がとりわけ要求される内部統制に対する問題の取り扱いとして、すぐれた特色といえます。
その二は、この本の内容が、むしろ経営者ならびに実務家の一人一人の目線を重視して行われた研究の成果でもあるということです。わが国における企業規模は多様であり、その規模に応じ、また特徴あるテーマについて限定的に取り上げた優れた実務書は数多く見受けられます。
この本は、これらの書物の中にあっても内部統制報告制度の正しいあり方を、しかも体系的に明らかにする上で一石を投じる書籍であるといってもさしつかえないでしょう。

2008年4月3日 第1版発行
ダイヤモンド社、9,240円(税込み)