内部監査は経営を支える機能です。経営者は経営戦略をたてて実行に移し、経営組織を動かして経営目標を達成するよう経営活動を主導します。内部監査部門は経営者の目となり、耳となり、手足となって経営活動が経営者の意図通りに行われていることを確かめます。
内部統制の重要な機能として、同時に、内部統制報告制度で継続的に要求される経営者の内部統制評価の有効な手段として、内部監査の担う役割は内部統制報告制度導入後、一段と高まっています。
本書は、内部監査がいかにして経営を支えるかについて、理解を深めることを趣旨としています。そのために、内部監査の全体像について理論と実務の両面から解説を行い、内部統制、コーポレートガバナンス、リスクマネジメントといった内部監査と密接不可分の領域と、内部監査との関連についても解説しています。
さらに、日本企業にとって重要でありながら実行することが困難とされる、グローバル・インターナル・オーディットについても実務的な解説がなされています。
最終章では、内部監査のベストプラクティスとして、シャネルと博報堂DYグループの実例を紹介しています。
なお、本書は慶応義塾大学大学院商科研究科内部監査論の指定テキストです。

2009年6月11日 第1版発行
東洋経済新報社、2,940円(税込み)