2011年10月28日
株式会社あらたサステナビリティ
本多 昇
温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gases)の算定・開示の基準の開発とその利用促進を進めているGHGプロトコルイニシアチブより、2011年10月4日新たに「スコープ3スタンダード(Corporate Value Chain (Scope 3) Accounting and Reporting Standard)」および「プロダクトスタンダード(Product Life Cycle Accounting and Reporting Standard)」が公表されました。
GHGプロトコルイニシアチブは、世界資源研究所(WRI)と持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)により1998年に発足し、世界でもっとも広く利用されているGHG算定ツールの一つとなっている、企業・組織等が自ら排出するGHG排出(スコープ1)および購入電力等の間接的なGHG排出(スコープ2)を算定するための「コーポレートスタンダード(Corporate Accounting and Reporting Standards (Corporate Standard))」を開発 しています。コーポレートスタンダードは、利用する企業等組織が直接管理・把握可能な範囲を対象とした算定・報告に関する記述が中心となっていますが、今回公表されたスタンダードは、企業・組織の活動の影響の及ぶ範囲を広く対象としてとらえています。GHGプロトコルイニシアチブでは、スコープ3およびプロダクトスタンダードは、自社・自組織の事業活動に伴う地球温暖化への広範な影響の把握・理解の必要性を認識している企業のニーズや、幅広いGHG情報開示を求める投資家のニーズに対応し開発されたもので、これらの利用は温暖化負荷の少ない製品開発やバリューチェーン全体での効率化に寄与するものとしています。また、今後より広範なGHG算定とマネジメントが可能となり、それによりコスト低減、気候変動リスク低減、競争力強化につながるとしています。